腫瘍発見当初、あんまり怖いと感じなかった私ですが、数回病院に通い、ネットで関連サイトを回ってある程度（というか中途半端な）情報を集めた最近、ものすごい恐怖に襲われることが出てきました。
「膵臓」や「腫瘍」で検索すると、どうしても「ガン」のサイトにひっかかります。

検査結果から、
１番怖い「膵ガン」ではないと診断されましたが、１００％違うとは言い切れないのではないか？
ガン以外でも悪性の腫瘍の可能性もあるのではないか？

そう考え出すと、怖くて怖くて仕方なくなります。
しかも、膵ガンの方の闘病記や、家族を亡くされた方の手記、情報交換の掲示板、それらを見て、あまりに壮絶で、あまりに悲しくて、１人部屋で号泣したこともありました。

私の腫瘍はガンではない！と願いつつ、少しでもガンから遠ざかりたい！と、ガンを克服した食事～みたいな本を立ち読みですが読み、豚肉牛肉を食べないようにしたり、抗腫瘍作用のある海藻やキノコを食べまくったり、飲み会でもお酒を飲まなかったり、無農薬野菜を通販するようになったり・・・
一時的に悪あがきをしました。ほんとに気休めもいいとこです。

そして必死で自分がガンではない理由を探そうとしました。
自覚症状がない、とか、ガンではないと診断された、とか、まだ若いから免疫力はある、とか、お医者の悲壮感がほぼない、とか…。

と同時に、自分が死ぬとどうなるんだろうとも考えました。

親孝行は全然できないどころか、完全に親不孝な娘だったけど、貯金で老後の足しにしてもらおうか、
結婚してたった１ヶ月しかたってないのに死に別れる夫に申し訳ないな、これなら結婚しない方がよかったって思われるかな、
会社の人はいい気分はしないけど、悲しくはないよな、私の机の荷物の処分に困るよな、
友人も泣くほど悲しむ人はいないな、
余命一ヶ月の花嫁じゃシャレにならない（不謹慎です、申し訳ありません）
世の中に何も残せなかった、平凡な人生だ
などなどぼんやりと考えたこともありました。

ですが。


この病気になる直前まで、

「私なんて生きている価値全然ない」
「っていうか、環境破壊しまくって動物殺しまくって人間まで殺しまくってる人類は生きてる価値ない」
「ダイエットに成功しない私なんて死んじゃえ！」
「私が死んでも、本気で泣くほど悲しんでくれる友人はいない」
「年老いて体の自由がきかなくなって、年金もろくにもらえないで生きながらえるなら、長生きなんてしたくない」

とか平気で思ってた超ネガティブ人間だったのに、いざ死についてちゃんと考えると、そんなバカな考え吹っ飛びます。

天涯孤独の身で、痛みを感じずに済むなら、私なんて死んでも世の中に困ったり悲しんだりする人なんていないからと死んでもいいかもしれない。

でも実際は家族がいます。ペットもいます。苦労して育てた子供に先立たれる親ほど悲しい存在はないと思います。それを考えたら絶対に死んではいけない。悲しんでくれる人がいるうちは、その人のために元気に生きていなくちゃいけない。多分、死んでいく者より、残された者の方が辛いです。
あと、自分が闘病する身になって初めてわかった家族のいる心強さ。
だからもし家族になにかあった場合はついていてあげたい。
家族よりは長生きする。

そう決めたらすごく気持ちが楽になりました。

こういうあたりまえのことが、この年になるまでわからなかった私のバカなこと。バカなこと。
きっとこういう大切なことをわからせるために、病気になったんじゃないとさえ思います。
病気になるとちょっとスピリチュアルな気分になりがちなのが笑えますがｗ。


なんかとりとめなさすぎな記事ですね。

※この記事は、８月に、日記をもとにさかのぼって書いています。

今日は家の近くの総合病院の消化器科を受診しました。

あまり新しい情報はなく、紹介状の申し込みをしました。
もう転院してしまうことにしました。検査だけ、ここの病院で受けたとしても、多分転院後、また同じ検査をするような気がしたからです。時間もお金ももったいないですよね。

今日は家の近くの総合病院に、内分泌科を受診しに行きました。

腫瘍の種類を特定するためです。
インスリノーマの可能性があるかどうか調べるため、ブドウ糖を摂取し、３０分ごとに採血、血糖値、インシュリンの出を計る検査を予約しました。

でもインスリノーマは本当に確率の低い腫瘍だそうです。だから、低血糖が起こっていたのは、元々膵臓が弱いせいかもしれませんよ、と言われました。
膵臓が弱いとは考えたことありませんでしたが、祖母、母ともに原因不明の（しいて言えばストレス）膵炎の持ち主だったため、私も膵臓の調子が良くなくても不思議はありません。

前回受けた超音波とCTの結果を聞きに、家の近くの総合病院、消化器科に行きました。
今までノンキに１人で診察を受けていたのですが、さすがに今日は両親にも付き添ってもらいました。

結果は…
２ｃｍ大の膵臓腫瘍。
悪性の可能性は低い。
血液検査での腫瘍マーカー（CA-1９？？）正常値。
でもサイズがサイズなので、手術は確定。膵臓を半分切除。

とのことです。

半分も切除…！まともな生活が送れなくなるのでは…orz

手術をするとなると、膵臓の専門家のいる病院へ行った方がいいと言われ、紹介状を書いていただくとこにしました。ネット徘徊中、膵臓に強い病院の名前をいくつか見つけていたので、その中の１つにしました。

膵臓の腫瘍は、種類を特定しにくいのですが、ある程度は特定してからでないと手術をできないとのことなので、本当にインスリノーマなのかどうかを調べるために、ブドウ糖を摂取し３０分ごとに採血して、インシュリンと血糖値を調べる検査をすることになりました。


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この年になるまで、幸せなことに大きい病院なんて通うことがなかったため、今こうして通って、周りの来院者を見回して、わたしなんて比にならないくらい辛い闘病をされている方がいることを思い知らされました。みんな頑張って乗り越えようとしている。私なんて恵まれている方です。




※この記事は、８月に、日記をもとにさかのぼって書いています。

家の近くの総合病院での超音波＆造影CT検査です。

まずは超音波。
こちらも造影剤みたいのを飲みました。最初、１人の先生が検査をしていたのですが、途中からもう２人入って来て、３人であーだこーだ言ってるので、悪性なのでは…？とﾄﾞｷﾄﾞｷしていたのですが、終わり際、
「中井貴一みたいな病気ではないですよ」といわれました。
「中井貴一みたいの」というのは、「風のガーデン」というドラマの中で、中井貴一さんが演じられていた役が、膵臓ガン患者さんだったから出て来た言葉ですが、ドラマを見てない人には通じないたとえだろ！と思ってしまいました。
なにはともあれ、最悪の状態ではないと一安心です。


その後、再び造影剤を飲み、CTを撮りました。
造影剤は少し体が火照るくらいで、辛くもなんともありません。

今日は検査のみでした。

インスリノーマ（と勝手に思い込んでいる）と知ってから、過去６年くらいの健康診断の結果を改めて見てみますと、５年前くらいに、”空腹時血糖値”が極端に下がっていたとことが判明しました。
もちろん、空腹時とはいえ、採血をした時の条件（検査機関、採血の時間など）が厳密に統一されているわけではありませんが、１００くらいあった値が７０くらいまで下がっているのです。
実は、この時期くらいから、軽い低血糖症状が出始めていたので、

腫瘍ができたのは４～５年前なのでは？
と勝手に素人判断していました。


低血糖症・・・血糖値が下がりすぎて、ふるえ・動悸・冷や汗・原因不明の不安感などの症状が表れます。当時、低血糖という言葉を知らなかったので、時々表れるこの症状の原因がわからず、でもごはんを食べれば治るので、完全に放置していました。この時にちゃんと調べていれば…orz　。


※この記事は、８月に、日記をもとにさかのぼって書いています。