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病院の夜は、どこかしらで看護士さんが患者さんのお世話をしているので、まったく静かになることはないのかもしれない。廊下も明るくて、トイレに行くのが怖くないのは助かるところだ。(本気で真っ暗な中トイレに行くことになったらどうしようかと思っていた。霊的な意味でw)
熟睡はできないけど、緊張で眠れない訳でもなく、こんなもんだろう。
とりあえず朝が早い。患者さんたちは穏やかで、年齢層は私よりかなり上だけど、合宿所にいるような気分だ。新人患者さんを気遣ってくれる患者さんもいるし、看護士さんがみんな若くて優しいのは嬉しい。若い分、実績は少し不安なところもあるけど。
体調はといえば少し微熱がある。37.4度。最近このくらいはよく出る。
朝 輸血用の採血をした。輸血は全くしない予定だと聞いていたが、念のためということ。あと、ツベルクリンの注射をした。小学生以来じゃないかな、この言葉聞くの。懐かしい。手術する人はみんな打つらしい。
手術担当医の術前最後の説明時間があった。説明というか、私に質問があればそれに答える時間だったのだが、手術に関しては、もう充分説明を受けて納得していたし、心配もしていないと伝えた。心配は、PETで集積のあった卵巣の方に移っていると伝えた。卵巣のことは、専門外だから、ここで言っても仕方ないんだけど。
暇な時間にドラクエをプレイしようとしているが、バレないようにやらねばいけない。
満足の行く準備もできないまま、雨の中あたふたと病院へ。両親と夫も同行。
入院手続きをし、案内された病室は、なんとなく暗く、1人分のスペースもせまい。建物自体は古いが掃除がされているので汚い印象はない。ナースステーションが近いから、夜中のトイレも怖くなさそうで安心した。
クールビューティな看護士さんから入院生活や病棟のカンタンな説明を受けた後、麻酔科の医師の説明を受けることになったが、ここで、私の胸部レントゲンが見つからないから急遽レントゲンを撮るように言われた。レントゲンは以前外来の時点で撮ったので、”絶対外来にあるはずだ”、と看護士に探して来てもらった。あった。
なんかデータのやりとりがうまく行ってない・・・?と不安になる。結構アナログな病院なのだ。
父がやりとりをしてくれたので、ことなきをえたが、私ひとりだったらきっともう1回レントゲンを撮らされていたことだろう。
麻酔科医師の説明を受けた。
手術中の麻酔のコントロール、合併症などの説明。
ここ最近、手術に対する恐怖心がなくなっていたため、会う医師会う看護士みなさんが「大手術」扱いをするのでちょっとそんなにプレッシャーをかけないでよ、と思う。
でも手術室の予約時間が 7 時 間 だと。
そりゃあ、腹腔鏡であることを含めても大手術に入るのかもしれない。
私は気楽に考えているのだけど。
次に手術看護士の説明を受けた。
手術の流れとか、テープや消毒液によるアレルギーはないかなどの確認。
以上終わると、病室に戻り、家族も帰る。
まだ術前で元気なせいか、不安でもないし、ホームシックになる年齢でもないし、せっかくだから入院生活を楽しもうとも思っているし、そんな感じ。
毎日の記録だと、ごちゃごちゃしてわかりにくいので、こちらに流れをまとめます。
2009/6/17 健康診断で腫瘍が見つかる
2009/6/24 A病院 消化器科診察 血液検査
2009/7/8 A病院 消化器科 超音波 CT検査
2009/7/17 A病院 消化器科で検査結果
2009/7/27 A病院 内分泌科 血液検査 ブドウ糖を投与して30分ごとに血液採取6回
2009/7/31 A病院 内分泌科 血液検査結果
2009/8/5 B病院に転院 消化器外科診察 血液検査
2009/8/14 B病院 消化器外科診察 腹部超音波
2009/8/19 C病院 消化器外科診察
腫瘍が発見されてから2ヶ月もたってしまいました…。
「あなたは病気です」
と言われても、最初は右も左もわかりませんでした。宇宙にひとりポーンと投げ出された気持ちでした。
あたりまえです。
でも自分の命がかかっているのだから 「わからない」 じゃ済みません。
いろいろ調べて知識を持たなきゃいけません。
幸せなことにインターネットにはたくさんの情報があります。とにかく思いつく検索ワードを片っ端から調べました。
「膵臓」「腫瘍」「名医」「膵内分泌腫瘍」「膵臓 闘病記」「開腹 腹腔鏡」「内視鏡」「脾臓」「温存」
「膵臓 摘出 手術」「膵臓 摘出 生活」「低血糖症」「医療費控除」「限度額適用認定証」「保険」
「持病 保険」「○○病院」「○○病院 評判」…
時には、というか結構頻繁に
今まで健康体で病院とは無縁だった人間にとっては、別世界に放り込まれたような怖くて怖くて悲しいサイトにたどり着いてしまうこともあります。知りたくなかった事実を突きつけられてしまうこともあります。
泣いてしまうこともあります。
でもだんだんと慣れて来て、点と点が線に、線が集まって面になって行く今、
純粋に人間の体について知ることがおもしろくなって来ています。
わからないことはお医者さんに聞けばいい、と思うかもしれませんが、短い診察時間で、しかも行き慣れていない病院で緊張しながら、わからないことを全部質問するのは結構至難の技です。
メモして行っても、です。
めんどくさい、怖い、と言っていないで利用できるものはなんでもしましょうー。
どちらかというと字より絵な人間なもので…。